さて気づけば夏コミも1週間後に迫っていて慌てるばかりです。
そんなわけで夏コミは
3日目東1ホールJ-26a、サークル名
『投擲クロワッサン』にて参加いたします。
サクカはこんな感じなので探してみてね。
新刊は今回なんとか出ます!
はいどっかーん!
新刊『青娥と布都の炎上案件』
A5オフセット 表紙カラー 50P小説本
頒布価格500円
アホ丸出しの表紙ですが内容もアホ丸出しな感じです。
例大祭及び再誕之儀二で無料配布した予告ペーパーの本編となります。
その予告ペーパーはこちら(クリックで原寸大になります)↓
この記事の「つづきはこちら」からテキストでも読むことが可能です。
その他持ち込み既刊などは以下のとおり。
『ホシゾラネガイノカケラ』(神霊廟オールキャラ学園パロディ)
B5オフセット 表紙カラー 24P漫画
頒布価格400円
物部布都×青娥娘々
成人向け小説合同誌『宙舟閨語』
A5オフセット 表紙カラー 154P小説本
頒布価格1000円
『DivergingRoot』(天狗小説/
山穣海久より委託)
A5コピー誌 表紙カラー 小説本
頒布価格100円
『すわこ連絡』(風神録小説/山穣海久より委託)
A5コピー誌 表紙カラー 小説
頒布価格100円
当日は何卒よろしくお願いいたします~。
「物部様、少しお話が」
「む」
「こういうことは物部様にしか相談できなくて。聞いてくださるかしら」
「何を仰るか。青娥殿の頼みとあれば如何なる難題でも達成してみせるぞ」
「さすが頼もしいお方」
「して、何がお困りで」
「ええ、実はお寺のことなんですけれども」
「燃やすのか?」
「いいえお寺は燃やしませんが。そこにちょっとしたものがございまして」
「それを燃やすのか?」
「話を聞いてください。私にとって、それはとても価値あるものなのです。物部様たちと会う前から、それはそれはもう心惹かれておりまして」
「ふむ」
「先日、ひょんなことからそれをあのお寺の者が隠し持っていることを知ったのです」
「この間蘇我が怒ったときか」
「いつのことでしょう」
「いやほら、尼僧が青娥殿の頭を鷲掴みにして飛んできたときの――」
「ちょっと黙っていただけます?」
「ぬ」
「とにかく、願わくばそれを私のもとに置きたいのです」
「なるほど、宝物なのだな」
「そんな大袈裟なものではないですが、ええ、私にとっては」
「しかしそれはつまり泥棒ということではあるまいか」
「……。そうとも言いますわ」
「感心できませんな。如何なる理由があれ、盗みはよろしくない」
「物部様までそう仰るのですか……」
「い、いや。やり方を考え直して、だな」
「太子様にも蘇我様にも相談できないから、もう貴方しかいないのです……」
「う……」
「手伝っては、いただけませんか」
「い、いや、青娥殿の頼みであれば無下に断るつもりもないが」
「本当ですか!」
「しかし交渉では駄目なのか。青娥殿とて無駄に痛い思いをしたくはなかろう」
「あの方々にそういう話し合いができる頭があるとお思いで?」
「……まあ、ないかもわからんが」
「話し合いが出来なければ力で戦うしかないでしょう。今こそ反逆の狼煙を上げましょう」
「ん?」
「太子様の力をこの地でも知らしめるべく、彼女たちから奪還しましょう」
「お? おう」
「これは仏門に下った愚かな方々を叩く好機ですわ」
「うん? なんかおかしい気はするが、確かに好機ではあるかもしれないな」
「そうでしょう、そうでしょう! 私は生憎戦いは得意ではありませんから、ここは実戦経験のある物部様にご助力をいただきたくて」
「そうか、そうだな! そういうことなら我しかいないな」
「私はあれを手元に置いておける、物部様は命蓮寺に一泡吹かせることが出来る。悪い話ではないと思いませんこと?」
「なんだ、結局燃やせばよいのだな」
「ええ、はい、もうそれでいいです」
「なるほどな」
「お願い、できますか」
「無論だ」
「さすがは物部様、恩に着ますわ」
「いやなに、礼には及ばん。しかしそうとなれば我も支度をせねばならんから、暫し待っては貰えぬか」
「ええ、お待ちしております」
「……なんか変な方向に行ってしまったかしら……」
「……なにやら丸め込まれたような気もするな……」
「「まあ、別にいいか」」
PR